こばとの日記｜さいたま市緑区の小児歯科・矯正歯科「こばとこどものはいしゃさん」

さいたま市緑区東浦和の歯医者、こばとこどものはいしゃさんの院長、長嶺です🕊️
今回は「上唇小帯」についてお話をしていきます☺️✨

上唇小帯は、上唇と歯茎をつなぐ重要な組織であり、その発達や位置が口腔内の健康に影響を与えることがあります🦷

上唇小帯とは何か
上唇小帯の役割と構造
上唇小帯の異常と症状
上唇小帯が影響する問題
上唇小帯の検査と診断
上唇小帯の治療法
まとめ

1. 上唇小帯とは何か❔

上唇小帯（じょうしんしょうたい）は、上唇と歯茎を結びつけている薄い組織です。この小帯は、乳児期においては哺乳の際に重要な役割を果たし、また成長と共に変化しながら、口元の発達に関わります。しかし、時にはこの小帯が異常に発達したり、位置がずれることで、様々な口腔内の問題を引き起こすことがあります🚨

2. 上唇小帯の役割と構造🦷

上唇小帯の役割は、上唇と歯茎を適切に結びつけ、上唇の動きをサポートすることです。通常、上唇小帯は成長に伴って自然に短くなり、目立たなくなることが多いですが、一部の子どもや大人では、小帯が厚く長く残ることがあります。これにより、歯と歯の間に隙間（正中離開）ができたり、歯並びに影響を与える可能性があります⚠️

3. 上唇小帯の異常と症状

上唇小帯が正常に機能しない場合、以下のような症状が現れることがあります。

🩷歯の隙間：上唇小帯が発達しすぎると、前歯の間に隙間ができることがあります。特に永久歯が生える時期にこの隙間が目立つ場合は、歯科医の診察が必要です👩‍⚕️

❤️発音への影響：上唇小帯が短い場合や、位置が異常な場合、発音に影響を与えることがあります。特に「バ行」や「マ行」の発音がしにくくなることがあります。

🧡歯茎への引っ張り：上唇小帯が異常に発達していると、歯茎が引っ張られ、炎症や歯周病のリスクが高まることがあります。

4. 上唇小帯が影響する問題

上唇小帯の異常は、以下のような問題に影響を与えることがあります。

💛歯並び：前歯の間に隙間ができることで、永久歯が正しく並ばないことがあります。この場合、矯正治療が必要になることがあります。

💚哺乳や食事：乳児期に上唇小帯が短い場合、哺乳が困難になることがあります。また、幼児期以降においても食べ物を噛む際に違和感を覚えることがあります。

🩵見た目や笑顔：上唇小帯が原因で歯並びに問題がある場合、見た目や笑顔にも影響が及ぶことがあります。特にお子様の成長期には、歯並びが心理的な影響を与えることもあります。

5. 上唇小帯の検査と診断

上唇小帯の検査は、歯科医が口腔内を観察することで行われます。必要に応じて、X線や口腔内カメラを使用し、小帯の位置や長さを確認します。また、乳幼児の段階で検査を行うことで、早期発見と適切な対策が可能になります。特に、発音や食事に問題が生じている場合は、歯科医に相談することをおすすめします👩‍⚕️

6. 上唇小帯の治療法

上唇小帯の治療は、症状や程度に応じて異なります。

💙観察と経過観察：軽度の場合、特に治療が必要ないこともあります。成長と共に自然に改善することが期待できるため、定期的なチェックを行い、問題がないか確認します。

💜小帯切除術：上唇小帯が発達しすぎている場合や、歯並びに重大な影響を与えている場合には、フレンクトミーと呼ばれる小帯切除術が行われます。この手術は簡単で、安全性が高く、局所麻酔で行われることが一般的です。

🤍矯正治療：小帯切除後、歯並びに問題がある場合は、矯正治療を併用することで、理想的な歯並びに整えることができます。

7. まとめ

上唇小帯は、見過ごされがちな口腔内の部分ですが、その発達や異常はお子様の健康や成長に大きな影響を与えることがあります。歯並びや発音、見た目などに問題があると感じた場合は、早めに歯科医に相談し、適切な対応を行うことが重要です👀特にお子様の場合、成長と共に改善することも多いため、定期的なチェックを行い、必要に応じた治療を受けることで、健康な口腔環境を維持しましょう🦷

ご閲覧ありがとうございました。次回もお楽しみに🪿🌿

こばとこどものはいしゃさん

院長　長嶺　真理絵

資格:日本顎咬合学会咬み合わせ認定医　保育士

所属学会:日本小児歯科学会