
こんにちは!さいたま市緑区の小児歯科・矯正歯科「こばとこどものはいしゃさん」、院長の長嶺真理絵です。
今回は「子どもがよく舌を噛む原因と、お口の発達との関係」について書いていきます。
この記事で分かること
- 子どもが舌を噛む原因
- 舌と歯並び・噛み合わせの関係
- 「舌を噛む癖」が気になるときのチェックポイント
- 姿勢や口呼吸など、お口以外の要因
- こばとこどものはいしゃさんが行う口腔育成について
- 1. 子どもが舌を噛むのはなぜ?
- 2. 舌を噛みやすい子どもに見られる原因
- 3. 舌を噛むことと歯並びには関係がある?
- 4. 「舌を噛む」が気になるときのチェックリスト
- 5. 家庭でできることはある?
- 6. こばとこどものはいしゃさんの口腔育成
- 7. まとめ
1. 子どもが舌を噛むのはなぜ?
「最近、子どもがよく舌を噛んでいる」「食事中に舌を噛んで痛がる」「同じところを何度も噛んでいる」など、気になったことはありませんか?
舌は、食べる・飲み込む・話すなど、私たちが毎日使っている大切なお口の器官です。
特に子どもは、お口や顎が成長している途中です。乳歯から永久歯への生え変わりなどによって、口の中の環境も少しずつ変化します。
そのため、一時的に舌を噛みやすくなることもあります。
ただし、何度も繰り返す場合には、単なる偶然ではなく、舌の動かし方、噛み合わせ、歯並び、姿勢、口呼吸などが関係している可能性もあります。
一度舌を噛んだからといって、すぐに問題があるわけではありません。どのくらいの頻度で起こるのか、食事中だけなのか、普段から舌が気になるのかを観察してみましょう。
2. 舌を噛みやすい子どもに見られる原因
① 歯の生え変わりによる一時的な変化
子どものお口は、乳歯が生えている時期から永久歯へと大きく変化していきます。
歯が抜けたり、新しい永久歯が生えてきたりすると、一時的に噛み合わせが変わります。
そのため、今までと舌の収まり方が変わり、食事中に舌を噛みやすくなることがあります。
② 舌を動かす位置やタイミング
食事をするとき、舌はとても複雑な動きをしています。
食べ物を歯の上に運んだり、左右に動かしたり、飲み込むために食べ物をまとめたりと、舌は「食べる」という動作の中心的な役割を担っています。
この舌の動きがまだ十分に発達していない場合、食事中に舌を噛みやすくなることがあります。
③ 噛み合わせや歯並び
歯並びや噛み合わせによっても、舌の位置や動き方は変わります。
例えば、前歯が大きく開いている、奥歯の噛み合わせが気になるなどの場合、舌が歯の間に入りやすくなることがあります。
もちろん、舌を噛むから必ず歯並びに問題があるというわけではありません。しかし、舌を噛むことと歯並びを別々に考えるのではなく、一緒に確認することが大切です。
④ 口呼吸や「お口ぽかん」
普段からお口が開いているお子さんは、舌の位置が低くなっていることがあります。
本来、リラックスしているときには舌は上あご側に自然に収まっていることが理想です。
しかし、口呼吸が習慣になっていると舌が下がった状態になり、舌の動かし方や飲み込み方に影響することがあります。
「いつもお口がぽかんと開いている」「寝ているときも口が開いている」という場合は、舌を噛むことだけでなく、呼吸についても一度確認してみましょう。
⑤ 姿勢の影響
意外に感じられるかもしれませんが、姿勢もお口の機能と関係しています。
猫背になったり、頭が前に出たりすると、舌や顎の位置、呼吸などにも影響することがあります。
特に食事中に身体が安定していないと、食べ物を噛む動作にも影響する場合があります。
そのため当院では、歯だけを見るのではなく、姿勢・呼吸・舌・食べ方などを含めてお子さんのお口を考えることを大切にしています。
3. 舌を噛むことと歯並びには関係がある?
「舌を噛んでいるから歯並びが悪くなるの?」と心配される方もいらっしゃいます。
ここで大切なのは、舌を噛むことだけが歯並びを悪くする原因になるわけではないということです。
歯並びには、遺伝的な要素、顎の大きさ、歯の大きさ、歯が生える位置など、さまざまな要因が関係しています。
一方で、舌・唇・頬などのお口周りの筋肉が普段どのように働いているかも、歯並びや噛み合わせを考えるうえで重要です。
舌を前に出す癖や、飲み込むときに舌が歯の間に出てくる癖などが続いている場合には、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。
舌を噛む頻度だけを見るのではなく、「舌は普段どこにあるか」「飲み込むときにどのように動くか」「お口が閉じているか」など、総合的に確認することが大切です。
さいたま市で小児矯正を検討されている場合も、歯並びだけを見て治療を始めるのではなく、お子さんのお口の機能や成長を確認したうえで治療方法を考えることが重要です。
詳しくは小児矯正についてをご覧ください。
4. 「舌を噛む」が気になるときのチェックリスト
ご家庭で、お子さんの普段のお口の様子をチェックしてみましょう。
舌とお口のチェックリスト
- □ 舌を噛むことが何度もある
- □ 同じ場所を繰り返し噛んでいる
- □ 舌に傷や口内炎ができることがある
- □ 食事中に舌をよく噛む
- □ 舌を前に出す癖がある
- □ 飲み込むときに舌が前に出る
- □ いつもお口がぽかんと開いている
- □ 口呼吸をしていることが多い
- □ 食べ物を丸飲みすることが多い
- □ 歯並びや噛み合わせも気になる
いくつか当てはまったからといって、すぐに治療が必要というわけではありません。
ただ、複数の項目が当てはまる場合や、舌を噛むことが頻繁に続いている場合には、一度小児歯科でお口の状態を確認してもらうと安心です。
5. 家庭でできることはある?
舌を噛むことが気になるからといって、ご家庭で舌を無理に動かす練習をしたり、舌を押さえたりする必要はありません。
まずは、日常生活の中でお口がどのように使われているかを観察してみましょう。
食事中の姿勢を整える
食事中に足が床や足台についているか確認してみましょう。身体が安定すると、食べる動作にも集中しやすくなります。
よく噛んで食べる環境をつくる
「もっと噛んで!」と何度も声をかけるよりも、テレビや動画を見ながらの食事を避け、食事に集中できる環境を作ってあげることも大切です。
お口が閉じているか観察する
普段リラックスしているとき、お子さんのお口が自然に閉じているか見てみましょう。
お口が開いていることが多い場合は、口呼吸の原因がないか確認することも大切です。
お子さん自身が舌の位置を意識することは難しいものです。気になる場合は、専門家にお口の状態を確認してもらい、その子に合った方法でサポートしていきましょう。
6. こばとこどものはいしゃさんの口腔育成
こばとこどものはいしゃさんでは、歯並びだけを見るのではなく、「お口が正しく機能しているか」という視点を大切にしています。
舌を噛むことが気になるお子さんの場合も、舌だけを見るのではなく、
- 舌の位置や動き
- 唇の使い方
- 飲み込み方
- 噛み方
- 呼吸
- 姿勢
- 歯並び・噛み合わせ
などを総合的に確認します。
当院ではMFT(口腔筋機能療法)専用ルームを完備しており、口育士資格を持つ管理栄養士・保育士が、お子さん一人ひとりに合わせたトレーニングをサポートしています。
また、管理栄養士が常駐しているため、食事や噛み方についてもご相談いただけます。詳しくは口腔育成についてをご覧ください。
お子さんの「食べる力」を育てるためには、お口の機能だけでなく、毎日の食生活も大切です。当院では食育指導も行っています。
こばとこどものはいしゃさんが大切にしていること
- 歯だけではなく、お口の機能全体を見る
- 舌・唇・頬の動きを確認する
- 呼吸や姿勢も含めて考える
- MFTでお口周りの筋肉の使い方をサポートする
- 管理栄養士による食育指導を行う
- 必要に応じて小児矯正につなげる
7. まとめ
この記事のポイント
- 子どもが舌を噛む原因は一つではありません
- 歯の生え変わりや噛み合わせが関係することがあります
- 舌の動きや口呼吸、姿勢などが関係する場合もあります
- 舌を噛むことだけで歯並びの問題があるとは判断できません
- 繰り返し舌を噛む場合は、小児歯科でお口全体を確認することがおすすめです
- 口腔育成では、舌・唇・呼吸・姿勢・食べ方などを総合的に考えます
子どもが舌を噛んでいると、「何か悪いところがあるのかな?」と心配になりますよね。
しかし、子どものお口は成長の途中です。歯が生え変わったり、顎が成長したりすることで、一時的に舌を噛みやすくなることもあります。
大切なのは、舌を噛むという一つの症状だけを見るのではなく、舌・歯並び・噛み方・呼吸・姿勢など、お口全体を見てあげることです。
「何度も舌を噛む」「舌に傷ができる」「食べ方が気になる」「お口ぽかんもある」など、気になることがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
お子さんのお口の発達が気になる方へ舌の動きや食べ方、歯並びなど、お子さんのお口について気になることがあればお気軽にご相談ください。

こばとこどものはいしゃさん
院長 長嶺 真理絵
保育士資格保有
日本顎咬合学会所属
日本小児歯科学会所属




